ウィーン便り
森野由みのウィーン便り
8月のお便り
親愛なるみなさま
残暑お見舞い申し上げます。
日本はずいぶん暑いようですが、いかがお過ごしでしょうか?
こちらはすっかり、夏の休暇気分で、国全体がのんびりした雰囲気です。
7月に入ってから私が乗るオーストリア連邦鉄道の路線が「線路工事」とかで、一定の区間、電車が走りません。そのため代行バスが、その区間を走るのですが、このバスがいつも遅れるので、電車の時刻表なんてないに等しい感じです。
ウィーンに出るのには普段だと、一回乗り換えてちょうど1時間なのですが、この「線路工事」が始まってからは余裕をみて、1時間半から2時間くらいを考えていなくてはなりません。こんな状態が夏休みいっぱい8月のおわりまで、結局2ヶ月間続くのですから、鉄道ものんびりしたもんだなあと思います。でもきっと大変な作業なのでしょう…
さて、ちょっと前に日本から友人がこちらへ遊びにきました。
彼女はウィーンが初めてだったので、私も一緒に旅行者気分でウィーンの町を観光しました。美術史美術館,市庁舎、シュテファン寺院、シェ-ンブルン宮殿、分離派館など…いろいろと回ってみるうちに、ウィーンは「歴史」の宝物で溢れている町だなぁと、改めて思いました。
今回は、その時に撮った写真も合わせてご紹介しましょう(写真はクリックすると、大きな画像になります。拡大した写真を連続してご覧になることもできます)。
観光客で溢れて活気づいているこの町の、この通りを、モーツアルトやベートーヴェンも歩いていたのかなあ…と思うと本当に不思議な感じがします。
以前は石畳だった地面も、このところきれいになって歩きやすくなりましたが、古い建物で挟まれた小さい通りには、昔々の時代にすっーとタイムスリップできる雰囲気が漂っています。
観光スポットをだいたい見終わったあとは、1日郊外へ足をのばしてみました。
朝からグンポルツキルヒェン‐GUMPOLDSKIRCHEN‐という、ウィーンの南方にあるワインで有名なホイリゲの村に出かけました。
お昼はその村のワイン農家の可愛らしいお庭で、自家製ワインとちょっとしたおいしい食べ物をいただきました。
いいお天気に恵まれて、まだ若いぶどうが太陽に照らされてとてもきれいでした。
夕方からはグラーフェンエッグ‐GRAFENEGG‐というところへ音楽会を聴きに行って来ました。ウィーンの楽友協会のところから専用のリムジンバスが出ており、1時間くらいのところです。
素敵なお城があって、広くて気持ちのいいお庭ではコンサートの前の食事やワインを楽しむ人や、散歩を楽しむ人がゆっくりと時間を過ごしていました。ここでは年間を通して音楽会をやっていて、特にこの夏の時期は野外でのコンサートも多く、有名な指揮者や演奏家たちがやってきます。
この日は珍しい古楽器のオーケストラとマグダレ‐ナ・コジェナという美しいメゾソプラノとのバロック音楽のコンサートで、野外ではなく、とても素晴らしいコンサートホールの中でありました。
…友人がウィーンに遊びに来てくれたおかげで、ウィーンの町の魅力を改めて堪能した日々でした。
日本は、立秋を迎えても、まだまだ暑い日が続くと思いますが、どうか,皆さま、お体には気を付けてお過ごしください。
森野由み
7月のお便り

お元気でいらっしゃいますか?
オーストリアはすがすがしい初夏を迎えました。
陽の光はまぶしくて力強いのですが、涼しいさらりとした風がとても心地よいです。
こちらではこの夏の時期、野外でのコンサートが頻繁に開かれます。
また「ウィーンの伝統」ともいうのでしょうか、音楽好きのご家庭で、おうちを開放しお客様を招いて、音楽会をされます。庭先までピアノを運んで、素敵なお天気の中、お庭で演奏したり、またはお屋敷の中だったり・・・
その昔、皇帝や貴族が、自分のお屋敷で、音楽や踊りを、親しい仲間と楽しんだ名残なのかなあ…と思います。
溢れんばかりのお客様に、シャンパン(オーストリア風には“セクト”といいます)や、お菓子や、おいしい食べ物がふるまわれ、実に楽しくにぎやかな雰囲気です。
・・・・そんなホームコンサートで歌ってよ、と言われて「気楽に考えて」参加したころは、その楽しい雰囲気を味わう気分にはなかなかなれませんでした。
たくさんのお客様の中には、音楽ファンに混じって、宮廷歌手の称号を持つ声楽家や、有名な音楽家や大臣なども居たりして、私が考えていたような「お気楽」な感じとは、ほど遠いものでした。リハーサルを充分にする普通のコンサートと違って、そういうホームコンサートではリハーサルなどない上に、初めて顔を合わせるピアニストとまさに「ぶっつけ本番」なのですから、慣れない私には、心臓が飛び出るほど、ドキドキ…といった状態でした。
しかし、ピアニストの方はさすがです。ピッタリとあわせて下さるし、ご機嫌なオペレッタやウィーナーリートの時には、伴奏も即興になったりして、ワクワク度が増します。何しろ「気楽で楽しいコンサート」なので、そんな遊びがあると、雰囲気はいっそう盛り上がります。
先日あったホームコンサートでもちょっとしたサプライズがありました。
本プログラムの終わった後に、お客様の中で、オーストリアの伝統的な楽器演奏で有名な方がいらしたのですが、ご愛用のツィーハルモニカと言われる、アコーディオンによく似た楽器を取り出し、ウィーンのメロディーを次々に演奏しはじめました。ご自分でもお歌いになったり、それに私たちも飛び入り参加したりと、最後は大喝采で幕となりました。
演奏のあとは、すっかり涼しくなったお庭にみんなで座り、今度は、俳優さんが一冊の本を取りだして、舞台さながらにお話を読んでくださいます。
それにじっと耳を傾けているうちに、遅くまで明るい夏の夜もゆっくりと傾いていきました・・・・
そちらはいかがですか?
お体には気をつけてお過ごしください!!
- ガーデンコンサートですか。さすが、ウィーンですね。日本でも、こういったガーデンコンサートができるといいですね。ぜひ、来日コンサートの際にご検討いただけると幸いです。 -- アイゼンシュタイン 2010-07-07 (水) 20:43:01
- こんにちわ、アイゼンシュタインさん!
そうですね。 日本にも素敵な庭園がたくさんありますよね。そんなところでできたら素敵ですね。飲み物のグラスを片手に・・・なんて・・ -- もりのゆみ 2010-07-10 (土) 04:55:25
6月のお便り

親愛なるみなさま、いかがおすごしでいらっしゃいますか?
大変ご無沙汰しております。
「素晴らしく美しい月」といわれる5月が、お天気に恵まれないまま過ぎ、6月になってしまいました。こちらでは梅雨がないので、いつもなら6月に入ると、「夏気分」なのですが、今年はどうしたわけか、このところ毎日のように雨か嵐で、真っ青な高い空を見上げることが少ないです。
私の住んでいるところは、ウィーンから車で30分くらいの郊外で、自然にとても恵まれています。リスやシカの親子が庭にやってきたりします。
・・雨が上がって少し青空がのぞくと、慌ててお買い物に出ます。
こんなに毎日お天気が悪くてもいつのまにか色とりどりの花が咲いていたり、若葉が陽に照らされてきらきらしているのを見ると、自然の生命の強さに感動します! このあたりは、もみの木のような針葉樹が多いのですが、この針葉樹の若い葉なる「若針」がとても可愛いのです。
針葉樹というだけあって、年月のたった針は硬くてちくちく痛いのです。それが、この「若針」はそれはそれは柔らかくて、つるつるなのです。「若針」をつけたもみの木は、枝先にぽわぽわと飾りをつけたようで、とてもおしゃれな感じです。
こうやって、この「ぽわぽわ」をさわったり、野ばらの香りをかいでみたり、「ああ、もうさくらんぼの実ができてる!!」なんて、あたりをきょろきょろしながらのんびり歩いていると、いつのまにか灰黒色の雲が空を覆ってあたりが暗くなるので、また慌てて家に帰ります。 本当にお天気が変わりやすいんです。
今朝も素晴らしく素敵なお天気でしたが、お昼になるころにはまたすっかり曇ってしまって・・・・・と言っているうちに、雷がごろごろなりだしました!!
今日はこの辺で。
コメントをお寄せ頂ければ幸いです。お名前はハンドルネームでOKです。
- ホームページがリニューアルされて、雰囲気が変わりましたね。外国語版のサイトもできたようで、今後のご活躍が楽しみです。
日本公演の具体的な内容が楽しみです。 -- Feri 2010-06-21 (月) 10:50:05 - メッセージとてもうれしかったです!
どうもありがとうございます!!
-- もりのゆみ 2010-07-05 (月) 03:33:09
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